靴底前部のカーブがたまりません。テクノロジーと体の一体感を自然に感じましょう。
EVORIDEは2021年に登場してすぐに Runner’s World Awards を受賞したシューズです。一番の特徴は靴底前部の絶妙なカーブです。前に転がるように進みます。S4 などに搭載されているカーボンプレートは入っていません。プレートの違和感が苦手という方や、自然な接地感を得たい方、普段はプレート無しでフォームを見直したい方にぴったりでサブ4から3.5あたりのペースで走り易いシューズです。
2024年モデルは EvoRide SPEED 2 という名称で登場しました。2になりましたがほとんど変わっていません。そこが良い、すごく良い。全く変わっていないということもなく、アッパーや足首周りの小さな変更でフィット感が少し良くなりました。1gほど軽くなり約229gになりました。それで十分。エボスピには絶妙なカーブによる転がり、無駄を削ぎ落とした機能美、プレートシューズには出せない接地感という魅力があります。様々な検討を重ねた上で今年は変えない方が良いという判断にも十分価値があります。これからも長く続いて欲しいシューズ、殿堂入りして欲しいシューズです
GUIDESOLEテクノロジーを言い換えると「計算され尽くした足裏前部の反り具合」です。ふくらはぎにかかる負荷を軽減させながら自転車のようにエネルギー消費を抑えながら効率的に前に進めます。進みたくなります。
軽く反発力に優れたFF BLAST(エフエフブラスト)が採用されました。前部のカーブ形状との相乗効果で前への推進力を生み出せます。かかと部の上部に埋め込まれた六角形の溝、3Dスペース構造によりほどよいクッション性も得られます。
サイズは0.5cmの違いにもこだわって選びましょう。どんなに機能が優れたシューズであってもフィットしていないシューズではその機能が発揮されません。怪我の原因になってしまうこともあります。
靴底前部のカーブがたまりません。登場したばかりの頃の新鮮さは一段落し、転がるような推進力が心地良く感じるほどに定着してきました。無駄を削ぎ落とした作りも相まり、伝統の一足のような魅力も備わってきました。プレート搭載のマジックスピードやエスフォーが合わない方、サブ3.5でも走れる方に絶妙なシューズです。軽さだけではなく抑えられた価格、耐久性の高さにも魅力を感じるおすすめシューズです。